
家庭教師の個人契約とは? ~メリット・デメリットや契約書の必要性、オンライン家庭教師、サービスの比較~
更新日:2021年12月14日
はじめに
最近、家庭教師を依頼する際によく耳にするようになった個人契約ですが、「あまりよく分かってないし怖そう...」「何がお得なの??」という方も多くいらっしゃると思います。
そこで今回の記事では、家庭教師における個人契約の、メリットやデメリットから、契約における注意点や、オンライン家庭教師についてまで、家庭教師の個人契約における基本的なことは全て網羅いただけるように、ご紹介していきたいと思います。

そもそも家庭教師の個人契約とは?
まず、家庭教師を依頼する方法として、大きく分けて2つあります。
最初に、仲介業者を通して家庭教師を見つけるという方法です。これは、仲介業者に家庭教師を依頼したいと申し込むと、その業者が管理している先生の中から先生が紹介するという形態です。
この形態の特徴としては、保護者さんは仲介業者にお願いするだけで良いという面がある一方、授業毎(または月毎)に払うお金の内、仲介業者に30%から50%程度が取られることや、お子さんに合った先生が必ずしも見つけられないというデメリットもあります。
これに対し個人契約とは、保護者さんと先生の間で直接契約を結ぶという形態です。
こちらは、先程と異なり仲介業者を通さない分、授業毎に払ったお金はそのまま先生の手に渡るので安く済む、また自分で見つけられる分、お子さんに合った先生を見つけやすいというメリットがあります。一方、契約をする際はいくつか注意点もあります。
個人契約におけるメリット・デメリット
メリット
払ったお金がそのまま先生の手に渡る
先生のモチベーションがUPする
お子さんに合った先生が見つけやすい
個人契約におけるメリットを、大きく3つ挙げました。順に詳しく説明していきたいと思います。
まず、1. 払ったお金がそのまま先生の手に渡る についてです。これは、先程も説明した通りですが、個人契約では仲介業者を通す場合と異なり、授業のために払ったお金がそのまま先生の元に行きます。
例えば仲介業者を通す場合に、毎授業9000円払わなければならなかったとします。この内、仲介業者に4500円が取られ、残った4500円が先生の手に渡ります。一方個人契約の場合、仲介業者に払う分がないので、毎授業4500円のみを払えば良いのです。これは個人契約の大きなメリットです。
そして、2. 先生のモチベーションがUPする についてですが、これは一見するとよくわからないかもしれません。しかしこれは、1で話したことと大きく関係しています。
つまり、同じ額を保護者さんが払うならば、仲介業者を通す時よりも個人契約で先生に依頼した方が、先生に入る額が多くなるので、先生の指導に対するモチベーションがUPするというわけです。先生のモチベーションは、お子さんが良い指導を受けるために重要な点でもあります。
最後に、3. お子さんに合った先生が見つけやすい ということで、こちらも先程少し述べましたが、仲介業者に任せる (=仲介業者の事情に左右される) のではなく、保護者さん自身が依頼する先生を見極められる分、お子さんに合った先生を見つけられる可能性が高まるということです。
デメリット
契約をする際に注意が必要
ある程度自分で行動する必要がある
続いて個人契約におけるデメリットについてもお話しします。
まずは 1. 契約をする際に注意が必要 についてですが、個人契約をする際に気になることとして、「先生としっかり契約ができるのか不安...」というものがあると思います。仲介業者の場合は、仲介業者に任せておけば良いので楽ですが、個人契約ではこの点を少し考える必要があります。これに関しては 次節: 個人契約で契約書は必要? にて詳しくお伝えしたいと思います。
次に 2. ある程度自分で行動する必要がある ですが、これは個人契約のメリットの部分である、自分で先生を見つけられるという点の裏返しです。つまり、仲介業者に任せるのではなく、例えば個人契約サービスを使用するなどして先生と直接連絡を取り、依頼する必要があります。

個人契約で契約書は必要?
個人契約において大きな不安要素の一つである、契約にまつわる注意点をここでご紹介します。
個人契約では、先生と直接連絡を取り依頼するわけですが、仲介業者を通す場合と異なり、指導において万が一トラブルなどがあった場合は、保護者さん自身で対処する必要があります。
そこで役立つのが契約書です。先生と契約をする際に、予め契約書を作成しておくと、トラブルの解決がスムーズになります。実は、お互いの合意があればメールやチャットでも法的に契約は成立します。ですので、最低限はそのような媒体で、どのような内容で指導を依頼するかを決めて記録を残しておく方が良いです。
しかし、可能ならもう少ししっかりとした契約書を作成しておくと安心です。契約書を作成したということで、お互いに良い緊張感が生まれるという側面もあります。
契約書に盛り込むべき内容としては、指導料や教材費、交通費、指導頻度やキャンセル時の対応、指導期間など、いくつかあります。
とはいえ、「いきなり契約書なんて難しい...」と思われると思います。安心してください。もしそのような場合は、例えば弊社が開発・運営する契約自動生成システム(もちろん無料)をこちらからご利用いただけます。ぜひご活用ください。
また、契約書のテンプレートや全文が気になる方は、こちらの記事もご参照ください。
オンライン家庭教師の個人契約
ここでは、少し毛色が違った話をします。それは、オンライン家庭教師です。
「さっき個人契約について知ったばかりなのに、オンライン家庭教師だなんて...」と思われるかもしれません。しかし、コロナ禍でオンライン家庭教師というものが急速に広まってきていますので、ここで知っておくと良いです。特に、オンライン家庭教師の個人契約のことについてもお話ししていきたいと思います。
さてオンライン家庭教師ですが、これはZoomなどのオンライン環境を通じて家庭教師を行う形態です。コロナ禍で対面での家庭教師が行えなくなり、このような形態が広まってきています。では対面指導にはないメリットやデメリットは何なのかを見ていきましょう。
対面指導にないメリット
対面指導にないメリットとしては、場所に関係なく指導を受けられるということが挙げられます。つまり、例えば北海道や沖縄に住んでいても、東京の先生から家庭教師の指導が受けられるということになります。これは今までの対面の家庭教師にはなかったことです。
対面指導にないデメリット
逆に対面指導にないデメリットとしては、オンライン上の指導だとお互いのリアクションが見えづらく、対面の場合よりもうまくコミュニケーションが取れない場合があるということです。これに関しては、生徒さんや先生の性格などにもよるので一概には言えませんが、こういった傾向があるということです。
また、指導を受けるにはオンライン環境が必須になるという点にも注意が必要です。
個人契約の場合の注意点
加えて、オンライン家庭教師を個人契約の形で行うことが広まってくことも予想されますが、この場合にはとりわけ契約に関して注意が必要であると思います。
というのも、オンライン指導だと対面の場合に比べて、お互いに責任感が生まれにくく、それに起因するトラブルが発生する可能性があるからです。
しかし、これは先程も述べたように、何らかの媒体に記録を残したり、こちらからご利用いただける契約書自動生成システムで契約書を作成し、お互いに契約書を保有しておくと安心です。
こう書くとデメリットに目がいってしまいがちですが、うまく使いこなせれば、オンライン家庭教師の個人契約は有力な選択肢になるということは、ここで強調しておきます。やはり、地方に住んでいても都会の優秀な学生・先生によるハイレベルな指導が受けられるのは、オンラインならではなのです。

家庭教師個人契約サービスの比較
ここでは家庭教師個人契約サービスを、価格面から比較していきたいと思います。
| 1人の先生にのみ連絡 (税込) | 2人以上の先生に連絡 (税込) | 支払うタイミング |
カテアプリ東大生 | 2980円 | 2980円 | プラン加入時一回のみ |
家庭教師のTo-Last | 7800円 | 15600円~ | 先生の連絡先を貰う度 |
個人契約のDIY | 5200円 | 10400円~ | 先生の連絡先を貰う度 |
家庭教師のASK | 19800円 (採用決定時) | 19800円 (採用決定時) | 採用正式決定時のみ |
上記の表のように、料金体系は様々です。
まずは、カテアプリ東大生のように、何人の先生の連絡先を貰う場合でも、支払う料金は一定のシステムがあります。
次に、家庭教師のTo-Lastや個人契約のDIYのような、気になる先生の連絡先を貰うたびにお金がかかるシステムもあります。
最後に、家庭教師のASKのように、実際に先生に依頼が決定した際に料金が発生するというものもあります。
どれも規模やシステム、価格が異なるので、それぞれのサービスをよく調べてみることをお勧めします。